教えれば教えるほど下手になります。
どういうこと?
じゃあ一切教えるなということか?
そんなことはありませんが、押し付けても上手くはならないよという話。
4スタンス理論でいう4つのタイプ、論理的・感覚的テストでのインプット・アウトプットのタイプ、お互いの性格、コーチと生徒・親子などの立場などなど
アドバイスする側とされる側のタイプや性格・立場などで100%相性がいいというのは本当にレアケースだと思います。
事実、4スタンス理論を例に挙げるとA-1タイプのコーチがB-2タイプの選手に指導する。これだけで下手になります。
ブログを読んでくれている方はもうお分かりだと思いますが、自分のタイプの打ち方を押し付けてしまう為、自分とは違うタイプである選手の足を引っ張ることになるからです。
私の知る限りコーチってテニスが上手い人・試合で実績のある人がなりますよね。みなさん自分より下手な人に教わりたくないですしから。
でそのコーチは自分がやっているコツを指導します。なぜならそうやって試合に勝ってきたし、そうやったらうまく行くと確信しているからです。
我々もそう思っていました。少し前までは。
十人十色でいろんな打ち方や特徴があることはわかっていましたし、こういう打ち方・グリップの人にはこんなアドバイスがいいのでは?と考えてアドバイスしてきました。さすがに全員に同じアドバイスはしていませんでした。
でも、それはあくまでも自分のタイプでやっているコツを伝えてるだけでした。
そうするとクラブ内であのコーチとこのコーチで言っていることが違うとか、あのコーチの言っていることがいつもよくわからないなどの問題が発生します。
これがずっと感じていたモヤモヤです。
でも今、我々は4スタンス理論を取り入れることで一旦皆さんはどういうタイプなのだろう?どういうインプットをするのだろう?じゃあどういう言葉・擬音語を使えばいいのだろう?次から次へとアドバイスしない方がよさそうだな~など自分勝手なコツを押し付けるのではなく相手の立場になって相手にとって良いアドバイスは何だろうと考えれるようになったと思います。
これはテニスクラブとしてとても大切なことだと思います。
4スタンス理論が全てではありません。戦術・メンタル・体力などすべてが揃ってはじめてテニスで勝てるようになるわけですが、4スタンス理論はは我々にとってすごくいいきっかけを与えれくれたと思います。