インナーゲームという有名な本があります。「インナーゲームWiki」
セルフ1(自我・頭脳)とセルフ2(筋肉・肉体)すると、「勝ちたい」とか「早くラケットを引いて」とかを考えるセルフ1を排除して感覚やイメージでプレイするセルフ2でプレイできるようにしよう!というような教えです。
プレイヤーもコーチにも役立つ本で一度読んでみると面白いと思います。
さてここでなぜインナーゲームの話を持ち出したかというと、4スタンス理論と同じで勝手に動く・勝手に自分に合ったスイングになるという点が同じだからです。
ああだこうだ考えるのではなくイメージすることで勝手に動くし自分の体は賢いという考え方が共通していると思います。
A-1タイプだからこうしないといけないとか考えるとセルフ1が邪魔をして自然なスイングになりません。きちんと立つということを行ってあとはセルフ2の体に任せるということです。
コーチも「手首を使ってスピンをかけて」とか「面を下に向けて」などのアドバイスをするのではなく、「コートの深くに打って」とか「相手の足元を狙って」などイメージするアドバイスを送ると勝手に変化が生まれます。どうしても細かく技術的なアドバイスを送りがちですがプレイヤーがイメージし自分で変化していくことで自分のものになっていくので細かく言いすぎるのは良くないです。
プレイヤーも技術的なことはプレイ前や休憩中にセルフ1で理解して、プレイ中はセルフ2でイメージでプレイすると良いでしょう。
ただ、そんなに簡単にはできません。
ETMの考え方は、自然に打ってもらい不得意にショット・不自然な動き例えば、A-1タイプだったら腕が伸びていく感じなのにひじがまがったままだな~という方にインナーゲームでいうセルフ1に技術的指導を行い少し練習して頂く、その後セルフ2でプレイして頂くというのが理想化と思います。
ラケットを握ったこともない人が急に打てるはずがありませんから、やはり指導・アドバイスは大切です。基本がわかれば自分の体に任せてボールを追っかけスイングする。その中で不自然なところを自分のタイプに合ったコツで修正するという感じが良いかと思います。