センターセオリー

Aコーチ:相手のコートの真中に打ちましょう!

Bコーチ:相手を振り回しましょう!

あなたはどちらのコーチのレッスンに魅力を感じますか?

答えはBコーチ?相手を振りまわしたいですよね。コーナーに打ち分けたいですよね。もちろん重要なことです。

ではAコーチは間違っているのでしょうか?そんなことはありません!非常にまっとうな戦術ですし、プロも上級者も行っていることです。しかし、真ん中に打つってなんか聞こえが悪いというかレッスン的には魅力に欠けますよね。

そこでセンターセオリーについて少し書きたいと思います。

プロの試合をよく見てみてください。コートの幅を3等分するとしてかなりの確率で真中の1/3の範囲で打ち合っています。どちらかが角度をつけたり、攻めたりするまで真中で打ち合っています。

リターンとかも真ん中に打ってます。セカンドサーブのリターンで勝負するときは角度を付けますがそれ以外は真中めがけて打っています。

なぜでしょうか?

硬式テニスはセンターベルトは真中が少し下がっていますよね。
ネットポストの高さは1.07m。ネット中央の高さは0.914m 、ボール2個以上低いです。

ボール2個も低いのでミスが少なくなります。右に振られたらセンターベルトの上をめがけて打てば相手を右に振れますし、逆もしかり。相手が仕掛けてくるまで自分はミスをしないように真中へ打つ。自分が得意な方に来たら攻める。

この様にするだけで劇的にエラーを減らすことができます。試合の立ち上がりや初見の相手など、まずはセンターセオリーで様子を伺うというのもメンタル的にも良い戦術だと思います。

アマチュアの方は決めるよりも圧倒的にミスが多いと思います。センターセオリー戦術でミスを減らして相手にリスクを取らせながら自分の得意ショットでポイントを重ねていきましょう!

センターセオリー戦術にはまだ良い点がありますのでまた書きたいと思います。