相手の逆を突く

ある時、クロスタイプとパラレルタイプの選手にタメを作って相手の逆を突くアドバイスを行いました。

私はA1タイプなので左右どちらにでも打てる体制を作って相手の動きを見て逆を突く、その時に注意する事は、クロスに打てるタイミングで待って相手の動きを見て、相手がクロスに動いたら打点を遅らせて逆クロスに打つ。その為にはクロスに打てるタイミングで待てていないとバックサイド側に相手が動いた時逆に打てないよ。とアドバイスしました。

この時予想もしなかった答えが帰ってきました!

クロスタイプの選手はなるほどなるほど!とそうだよねって感じでしたが、パラレルタイプの選手はクロスを打つタイミングで待ったら逆クロスには打てません!と言ったのです。

もう、クロスタイプの私には「えっ?」て感じましたが、なるほどパラレルタイプは体をクルッと回して打つしひねらないので体の使い方が逆なんだ!と言うことを気付かされました。

オッケー!じゃあそれでやってみよう!ということになり、やってみるとなるほどそうなんですね。上手く逆が突けるようになったのです。

パラレルタイプは逆クロスに打つタイミングで待って、相手がバックサイドに動いた瞬間にクルッとクロスに打つ!ということができる。と言うことです。

このように、クロスとパラレルでは待つタイミングが違うわけで、そう言った事を理解していないコーチや指導者に自分とは違うタイプのアドバイスをもらっていることは沢山あると思います。ましてや、実績のあるコーチがそのようにアドバイスしたら「絶対正しい」と思うはずですからどんどんテニスがおかしくなっていく訳です。

自分のタイプが何なのか、それを理解してくれるコーチや指導者にアドバイスしてもらう事こそ重要な訳です。

コーチ、指導者の技術や経験はもちろん重要ですが、どんに実績があるコーチ、どんなに選手として戦績とあるコーチでも、自分がこうやってるからみんなこうやったら上手くなるは間違ってるということで、その生徒さん選手のタイプに合ったアドバイスが出来なければあなたの為になるコーチや指導とは言えないです。